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ぼんそわ~。サイゴンです。


とっくに過ぎてるYO!!とゆーツッコミは無しの方向で・・・・;;

いやっ、ちゃんと14日に書いたんですよ!!でも、色々ありまして・・・・。

まぁ、言い訳はこのへんにして、SSでございます。念願!念願!
内容は、順×夕歩です。(しかも順視点)

サイゴンが順夕を書くと、夕歩タンは無口・恥ずかしがり屋・ツンデレになります。

そこが夕歩タンのいい所☆ミ←超ポジティブシンキーング!!



では、読んでやろう!!という方は、続きを読むで・・・・
よろしかったら、コメントで感想などかいてくれると嬉しいです

 

 



2月14日、今日は所謂バレンタインデーというやつだ。女のあたしだって、好きな子からチョコを貰いたいわけで・・・・・

 

――――姫と忍者とチョコレート――――

 

昨日の晩、夕歩からメールが届いた。『明日、会いたいから病院来て』とだけ書いてあった。

すごく簡単なメールだったけれど、あたしはすごく嬉しかった。

 

「夕歩ー」

静かに病室の扉を開ける。

中にはベッドの上で上半身だけを起こし、窓の外を眺めている夕歩がいた。

夕歩は目だけを動かして、あたしを見る。何だか怒っているように見えた。

 

「来るの遅い」

 

夕歩は、また目だけを動かして窓の外へと視線を戻してしまった。

 

「ごめんごめん。ちょっと学校で色々あってさ・・・・」

 

頭を掻きながら、扉を閉めて夕歩へと近づく。

 

「どーせ、チョコでも貰ってたんでしょ?」

 

呆れたように夕歩は溜息をついた。

 

「ははは・・・・」

 

誤魔化すように笑うと、夕歩に軽くパンチされた。誤魔化したことで、先程より怒らせてしまったらしい。

「ごめん」と謝ると、「まぁ、大体予想はついてた・・・・」と言って眉間に皺をよせていたけれど、やっとこちらに顔を向けてくれた。そんな所が可愛くて、思わず夕歩の頭を撫でた。

珍しく、大人しく撫でられている夕歩。あたしは調子に乗って、もっと頭を撫でた。



*********

 

 

傍にあったベッドの隣に椅子を持ってきて腰掛ける。

 

「で?何で珍しく『会いたい』なんてメールしてきたのかな?」

 

ベッドに肘をついて、上目遣いでわざとらしく訊いてみる。

すると、夕歩は少し頬を赤くして「バカ」と言いながら、サイドテーブルの引き出しから茶色がかった赤の包装紙に包まれた小さな箱を取り出した。

 

「はい・・・・・」

 

その箱を夕歩はあたしに差し出した。あたしは少しからかってみたくなって「他に言うことは?」と訊くと、夕歩は一層に顔を赤くして俯いてしまった。

 

「いじわる・・・・・」

 

「あはは、ごめん。ありがと、夕歩」

 

「うん・・・・・」

 

夕歩は満足そうに頷いた。




*********

 

 

 

それから、あたし達は世間話に華を咲かせた。電話やメールではちょくちょく話してはいるけれど、直接会って話すのは久しぶりで・・・・。

少し照れくさいけれど、それが何とも嬉しかった。

途中でふと時計を見ると、もうすぐ面会時間が終わってしまうような時間であった。

窓の外を見ると、空は暗い青色をしていて、太陽はすでに沈んでしまったようだ。風邪が吹いているのか、中庭の木が揺れている。

随分と長い間話し込んでいたらしい。

 

「あー、そろそろ帰るわ。面会時間終わるし・・・・」

 

「・・・・そうだね」

 

「じゃあ、チョコは寮に帰ってから頂きます」

 

「ごめんね、手作りじゃなくて・・・・」

 

「んー・・・、別にいいよ。姫からチョコを頂けただけで嬉しいですから」

 

ふざけてそう言うと、いつものように「姫ってゆーな」と怒られた。

 

「冗談だって。それじゃ、帰るねー」

 

「うん・・・・あっ!順、ちょっと待って」

 

夕歩に手を捕まれて、前へと進めなくなる。そのまま、夕歩が引っ張るので、夕歩の方へと身体が傾く。

 

「どしたの?」

 

そう尋ねると、いきなり夕歩に抱きつかれた。

 

「ゆっ、夕歩―――っ?!」

 

「動くなバカ」

 

「・・・・はい」

 

それから黙ってしまう夕歩。少しの間そのままでいると、夕歩が耳元で何か囁いた。上手く聞き取れなくて、もう一回、と催促すると、今度ははっきりとした声で、あたしに聞こえるように言った。

 

「・・・・順、大好き」

 

「―――っ?!

 

急に言われたので焦って口をパクパクさせていると、夕歩があたしの首に回していたうでを解き上目遣いにあたしを見つめて「順は?」と訊いた。

 

「えー・・・・あ、そのぉ・・・・」

 

答えに困っていると、今度は少しきつい口調で言われる。

 

「ちゃんと答えて」

 

「あっ、あたしも好き!大好き!!」

 

そう答えると、夕歩はまた満足そうに頷いた。

 

病院から外に出ると、もう辺りは真っ暗で、空には星が浮かんでいた。吐く息も白い。

ひとりで帰る寮への道は、いつも寂しく感じるけれど、今日はそんなことはなくて・・・・。姫から貰った贈り物をしっかりと腕に抱えて、ひとり星空の下を歩いた。
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順夕いいっすね~!
涼風 URL 2007/02/18 (Sun) 21:02:11 EDIT
いっちょ読ませていただきましたー☆☆
なんかラブ×2・・・(^人^●)グッジョブです!
私も試験終わったら書きたいなぁ~(^-^;
やはり夕歩たんはツンデレ姫だと思いました!(なんの読書感想文だよ。)


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